明日には終わるブログ

本当に明日終わってたらごめん。Twitterしてるよ…@yutori001996

嘘ついちゃダメだと、身をもって理解した話。

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こんにちは、やぐらーです

 

突然だが、皆さんはサークル活動の経験があるだろうか?

 

もちろん、「毎日1パーリー」日課としているイケイケ大学生の私にはある。

周りを気にせず、存分に馬鹿をまき散らすピーポーになるためにはサークル活動というのは欠かせないものであり、私が大学へ通うための最大理由と言っても過言ではなかった。

 

しかし、そんな私が、最近ではめっきりサークルに顔を出さない幽霊部員となってしまった。

それは新入生歓迎会でのある出来事が原因なのである。

 

 私の所属しているサークルは所謂「音楽サークル」だった。

といっても普通の音楽ではなく、ちょっとした縛りがあって、サークルで流行りの曲を聴いたり演奏するということは一切なかった。どちらかというと「ジャズ研」とかを想像してもらった方がいいかもしれない。

 

私が3年生の頃、一気に部員が卒業してしまったり、前年度に勧誘を真面目にやらなかったりなど、色々な要因(自業自得)が重なり、我々のサークルは部員が4名だけという、サークル発足以来の危機に立たされていた。

 

中身はないのに、無駄に歴史だけはあるサークルだったので「自分たちの代での廃部は避けたい」という話になり、部員4人での「新入生大量獲得作戦」を立てることになった。

 

「新入生大量獲得作戦」とはいっても、4月に行われる「新入生歓迎会」でなにをするか?程度の話だった。

うちのサークルはそこで毎年ライブを開き、演奏を披露することにしていたのだが、この年はまともに楽器をできる人間がほとんどおらず、そんな状態でライブを行っても無駄だろうということで、ライブに代わりになるなにかを模索しているところだった。

そうして、狭い部室で男たちがあれやこれやと1時間以上も語り合った・・・。

 語り合った結果、

 

 

 

なんにもでなかった

 

 

 

 

 本当に1つも案がでなかった。

4人の人間が1時間以上話していたのに、大学生特有の一歩進んだ下ネタの話と、くそつまらない思い出話しかでなかった。

得たものとしては、4人のうちの1人が「新入生歓迎会」当日に来られないという情報だけだった。なんだよそれ、できればそれは得たくなかったから。

 

そんなこんなで無駄に終わろうとしていた作戦会議だったが最後に同級生である部長(頭おかしい)が「やっぱりライブをやらないか?」ということを言い出した。

 

そこに行き着く気持ちはわかるが、やはり何度考えてもライブは考えられない。まともな演奏ができないバンドを見て、入りたいと思う奴なんてまずいないだろう。

逆にそれを見て入部する奴はなんか嫌だ。

 

それに今回はOBさんを呼んでライブをしてもらうこともできない。

 

というのも、文化祭でのライブならOBさんたちにステージに上がってもらってもいい、ということにはなっているのだが、新入生歓迎会はかなり厳しく、現在のサークルメンバー以外が参加することは禁じられている。部外者はもちろんOBさんも呼べないのだ。

それを破ったら当面のサークル活動禁止。新入生を勧誘どころではなくなってしまう。

そのことを部長に伝えると、「う~ん」と唸ってからこう言った

 

 「じゃあ、外からバンド呼んじゃうのは?」

 

いや、お前は今さっきまで何聞いてたの?

 

それやったら大変だから、問答無用で廃部だから。部外者とかやばいから!!

 そう伝えると、部長(くそ頭おかしい)は「だったらうちの部員ってことで出てもらおう」と言い出した。

 

いやいや、そんなこと言っても普通にバレるだろ、馬鹿かこいつと思ってたのだが、その場にいた唯一の後輩、めちゃくちゃパンクなことで有名なパンクが言った。

 

 

「そっすね。じゃあ僕の知り合いのバンド呼んどきます」

 

 

なんなの?お前ら義務教育を受けてきた?受けてきたとしたならば、教師はなにをしてたの?先生、あなたの生徒は人としての義務を果たせてないんですけど。

 

今思えばここで必死に止めておけば良かったのだが、他の案がなかったのと、こいつらと話していると頭がおかしくなりそうだったのと、家に帰って早く「ファイナルファンタジー」やりたかったから、「絶対バレないように」ということだけを言って帰ることにした。

 

そうして、なんやかんやで迎えた当日。

 早朝から学校に向かい、必要最低限の機材を部室から運び出し、皆で配線やなんやらをしていた時だった。

 

後輩のパンク君が「そろそろバンド到着するんで」と私に報告にきた。

パンク君は相変わらずのパンクさで、ジャケットの肩からトゲが生えていた。

 

あぁついにご対面か・・・どんなやつが来るんだろう。私はこれからのサークルの命運を託す人たちとの出会いに緊張していた。

その人ら次第でこれからの学生生活が大きく変わるのだ。

 

 そして、待つこと数分、ついに来た。

 

4人組の男たちがやってきた。

 

近づいてくる程によく分かる。めちゃくちゃかっこいい人たちがきた。

 

めちゃくちゃかっこいいんだけど。

 

 

 

 

どうみても大学生じゃなかった

 

あ、これバレるな、サークル終わったな

 

 

 

 

そう思った。

 

しかもパンクロックを演奏するサークルではないのに、彼らはめちゃくちゃパンクな格好で来た。これじゃサークルのアピールにすらならない。

パンク君に頼んだのが間違いだった。類は友を呼ぶのだ、パンクはパンクを呼ぶに決まっていたのだ。

皆もれなくジャケットからトゲが生えてるし・・・。

 

なんだが私の周りだけ世紀末な感じがした、他のサークルはユニフォームや、楽しげな仮装をしているのに、ここだけ世界観が『北斗の拳』だった。

私の頭の中では『愛をとりもどせ』が流れていた。

この状況をどうにかしてほしい。思わず「ケーン!!」と叫びたくなる。

 

ただ、呼んでしまってはもうどうすることもできない。

私は腹をくくって彼らに準備をお願いした。

そうこうしているうちに新入生歓迎ライブが始まった・・・。

 

長く語ることもないので、 結果だけ言おう。

 

大成功だった。

 

びっくりするくらいかっこいい演奏とパフォーマンスを披露し、立地条件が悪いのにも関わらず結構な数のお客さんがきてくれた。

 

たまに新入生歓迎会を仕切っている委員会の生徒が見回りにきていたが、パンクな感じにびびったのか、明らか大学生でない人が演奏しているのにも関わらず見て見ぬふりだった。

 

この大学は大丈夫なのか?と少し心配になったが、まあ助かったのでOK。

 

 そうして大成功に終わった新入生歓迎会

手ごたえも感じていたので、きっと新入生も多く入ってくれることだろう、私はそう確信していた。

そしてその通りに、後日、部長から「新入生がいっぱいきてくれたから部室にこい」との連絡あった。

 

「良かった、なんだかんだでパンク君のパンクな知り合いを呼んでよかった・・・」私は部室に向かう途中に部長とパンク君の功績を称えた。

 

お前たちがサークルを救ったんだぞ・・・!と。

 

そんなことを思っているうちに部室の前に着く。扉の向こうから今までにはないほどの活気を感じた。

私は嬉しくなって扉を勢いよく開けたら、「ウィ―ス!」とできるだけイケてる挨拶をしてやろうと思った。

 

ファーストコンタクトで印象がきまるから、ここでかましておかなければならないのだ。

 

そう心に決めた私はドアノブに手をかけ思い切り扉を開けた!

・・・がしかし、「ウィース」の「ウ」の字も出せず私は固まってしまったのだ。

 

だって、だって・・・。

 

 

全員のジャケットからトゲが生えていたから!!

みんな、みんなパンクだったから!!

 

 

気絶するかと思った。歴史あるサークルが、1日パンクに染まってしまったのだ。

 

私は開いた扉をそっと閉めた。怖かったのだ、サークルが変わってしまったことが、狭い部室に入ったらトゲに刺さりそうなことが・・・。

 

正直全く予想していなかったわけではない。先ほども言ったようにファーストコンタクトで印象は決まる。

彼ら新入生と我々のサークルとのファーストコンタクトはめちゃくちゃパンクだったのだ。そりゃパンクな奴らが集まってくるはずだろう。

 

それから私はほとんどサークルに顔をだしていない。

パンクロックが嫌いだとか、そういうわけじゃないけど、やはり昔のサークルが私の居場所だったから、どうにも行く気になれないのだ。

 

これを呼んでくれた皆さんも、人を勧誘するときは嘘をつかないように。

嘘を本当だと思ってこられても、文句は言えないから。